ドイツの建設業界団体HDBとZDBは13日発表した共同予測で、2016年の業界売上高が前年比3%増の約1,030億ユーロに拡大するとの予想を明らかにした。これまでに引き続き住宅部門が全体をけん引、公共建設部門も大きく伸びるとみている。
同予測によると、住宅部門の売上高は5%増の384億ユーロに拡大する。難民の急増と大都市部の人口拡大を背景に新築住宅は約29万棟、建設される見通しだ。ただ予測は、新設住宅の需要は年40万棟を超えると指摘。政府は賃貸住宅の建設促進に向けて助成金を増やすだけでなく、法定減価償却率の引き上げも行うべきだと提言した。
公共建設部門の売上高は4%増えて約291億ユーロとなる見通し。連邦政府が交通インフラ投資額を14%増の121億ユーロに引き上げることが大きい。同投資額は段階的に引き上げられ18年には130億ユーロ強へと拡大することになっている。
商工業施設部門は横ばいの357億にとどまる見通し。