冷凍食品売上、昨年は4.2%増加

独冷凍食品業界団体DTIが5日発表した2015年の国内冷凍食品売上高は前年比4.2%増の133億2,477万ユーロと大きく拡大した。製品種類の多様化や手軽に調理できる食品のニーズ拡大を背景に需要が拡大。食品産業売上が5.7%減少するなかで増収を確保した。

冷凍食品売上高は特に外食産業向け部門で伸び率が大きく、6.3%増の59億193万ユーロに拡大した。雇用の安定・所得の拡大を受けて消費者の外食頻度が増えているほか、朝食・昼食を外食で済ます人の増加が追い風となっている。食品小売店向け部門の売上高は74億2283万ユーロで、2.6%増加した。

冷凍食品の販売量は3.7%増えて354万トンに達した。外食産業向けが4.7%増の176万トン、食品小売店向けが2.7%増の179万トンだった。

販売量ベースの伸び率が最も大きかった製品分野は果物(ジュースを含む)で6.7%に達した。これにベーカリー製品、ピザ(ともに5.7%)、チーズを含むスナック(5.4%)が続いた。じゃがいも(3.5%)と魚(3.2%)も伸び率が比較的大きかった。

1人当たりの冷凍食品消費量は43.6キログラムで、3.3%増加した。

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