4月インフレ率、エネルギーを除いたベースで0.9%に低下

ドイツ連邦統計局は13日、4月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比がマイナス0.1%、前月比がマイナス0.4%で速報値と変わりがなかった。最大の物価押し下げ要因であるエネルギーを除いたインフレ率をみると、前年同月比は0.9%となり、前月の1.4%から0.5ポイント低下。前月比は同マイナス0.6%で、前月のプラス0.7%から1.3ポイント落ち込んだ。物価の押し上げ効果があるイースターの連休が昨年の4月から今年は3月に早まったため、その反動で4月はインフレ率が大きく落ち込んだ。

前年同月比の物価変動率を項目別でみると、光熱費は6.3%低下。特に暖房用灯油は28.6%減と大きく下がった。自動車燃料では軽油の下げ幅が16.4%に上り、ガソリンの同11.8%を上回った。

パック旅行も8.8%減と大幅に低下した。イースター連休が3月に早まったことの反動が出た格好。このほか、バター(-14.4%)、コーヒー・茶・カカオ(-3.3%)、ボディーケア用品(-2.1%)、航空券(-2.6%)などで前年同月を下回った。

一方、野菜は5.1%上昇し、果物も2.4%高くなった。魚介類・水産加工品は同3.3%。このほか、宝飾品・時計(+4.8%)、たばこ(+4.3%)で上げ幅が大きかった。

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