ドイツ連邦統計局が20日発表した4月の生産者物価指数は前年同月を3.1%下回り、前月(同-3.1%)に引き続き大きな下落幅となった。エネルギーが8.8%減となり、全体を強く押し下げた格好。エネルギーを除いたベースでは下げ幅が1.0%だった。
石油製品は平均17.4%下がった。重油が45.9%、灯油が30.0%下落。軽油とガソリンはそれぞれ16.6%、11.7%低下した。
天然ガスも12.4%減と2ケタ台の下落を記録。製造業向けはマイナス幅が17.0%に上った。電力は6.8%減で、特別契約顧客向けは2.5%減だった。
中間財も2.6%低下した。金属が9.4%下落。圧延鋼は11.0%下がった。非鉄金属は12.3%減、金属二次原料は22.3%減。基礎化学品も4.4%落ち込んだ。非金属二次原料は4.2%上昇し、紙・段ボールも2.0%高くなった。
非耐久消費財は0.4%下落した。食料品はマイナス1.3%で、バターなどの乳脂肪製品は22.3%減と大幅に下がった。食肉(家禽を除く)は6.1%減、コーヒーは4.4%減、牛乳は3.8%減。砂糖は4.9%上昇し、果物・野菜も5.0%上がった。
非耐久消費財と投資財はそれぞれ1.3%、0.6%の幅で上昇した。
4月の生産者物価指数は前月比では0.1%増となり、12カ月ぶりに上昇した。エネルギーが0.3%高くなっており、エネルギーを除いたベースでは上げ幅が0.1%だった。中間財は横ばいで、圧延鋼は1.2%上昇した。