ワッカーノイソン―中国に工場進出―

建機大手の独ワッカーノイソン(ミュンヘン)は22日、中国に工場進出すると発表した。現地でのプレゼンスを強化する考えで、研究開発施設なども併設。顧客ニーズにきめ細かく対応できる体制を整える。

上海近郊の平湖に工場を開設する。敷地面積は13万5,000平方メートル、床面積は3万平方メートル。敷地内には工場のほか、研究開発、品質管理、物流、サービス、トレーニング施設も設置する。今秋に着工し、2018年初頭から操業を開始する予定で、まずは中国市場向けに小型ショベルカーを生産。将来は他のアジア諸国にも出荷する。生産品目の拡大も念頭に置いている。

同社は14年、市場成長のスピードが速い新興国で事業を重点的に強化していく方針を打ち出した。特に南米、中国、東南アジア、ロシア、トルコ市場に期待をかけている。インフラ整備の進展を受けてこれら地域の建機需要が拡大するためだ。これに伴い売上高に占める欧州の割合は24年までに14年の約70%から50~55%へと低下する見通し。

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