ドイツ連邦統計局が23日発表した第1四半期(1~3月)の実質賃金指数(鉱工業とサービス業が対象)は前年同期比2.6%増と大きく拡大した。伸び率が2%台となるのは6四半期連続。雇用の安定を背景に名目賃金が比較的高い水準を保つ一方で、インフレ率が低迷していることが背景にある。(表を参照)
名目賃金を分野別でみると、伸び率は低賃金セクターで大きく、税金・社会保険料納付義務が免除される「ミニジョブ(月収上限450ユーロ)」の被用者で4.5%、非熟練労働者で3.7%、パートタイムで3.2%に達した。また、高度な専門職は人材不足を反映して3.0%と平均(2.8%)を上回る伸びとなった。