米国のIT大手が持つ自動運転技術の特許は比較的少ない――。独弁護士事務所グリューネッカーのデータをもとに『南ドイツ新聞』が報じたもので、同特許件数のトップ10は日独の自動車メーカーとサプライヤーがほぼ独占しており、IT企業は1社も入っていない。同事務所の弁護士は「特許の数は特許の質も物語っている」と指摘。独メーカーは自動運転分野で技術的に優位に立っているとの見方を示した。
自動運転に関する特許の数が最も多いのは独ボッシュで、2,710件に上る。2位はトヨタ(2,061件)、3位はVW(1,173件)で、トップ10に入ったドイツ企業は4社、日本企業は5社に達する(グラフ参照)。
自動運転技術の開発を積極的に進めるグーグルは140件で、10位の日立(568件)を大幅に下回る。ただ、グーグルは近年、同件数を急速に増やしており、日独の自動車メーカーとサプライヤーは現在の優位性を保つことが課題となる。