電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は20日、イランの重電大手マプナ(Mapna)にガスタービンを納入したと発表した。両社の合意に基づく引き渡しの第一弾で、イランの港湾都市バンダレ・アッバースの発電所プロジェクトに投入される。
シーメンスは3月、マプナにFクラスのガスタービン10基と付随する発電機を供給することで合意。第一弾としてガスタービン2基をベルリンで生産し、年内に引き渡すことになっていた。両社はマプナがシーメンスのガスタービンを最低10基、イランでライセンス生産することも取り決めている。
マプナはバンダレ・アッバースのガス発電所を将来的にコンバインドサイクル発電所に発展させることも計画している。
イランは電力需要が年およそ5%のスピードで拡大しており、政府は国内の発電能力を今後5年で現在の74ギガワット(GW)から100GWへと引き上げる計画。新設する発電所の大半はガス火力発電を採用することになっている。