BASFの2工場で爆発事故、2人死亡1人行方不明

西南ドイツのルートヴィヒスハーフェンとランパートハイムにあるBASFの工場で17日に爆発事故がそれぞれ起きた。これまでに2人の死亡、約30人の負傷が確認されている。製品供給に支障が出るかは不明。

ルートヴィヒスハーフェンの事故はライン川に面した同市北部の港湾「ランデスハーフェン・ノルト」で11時30分頃に起きた。2人の死亡が確認さえたほか、8人が重傷した。1人は19日朝の時点でなおも行方不明となっている。

原因は不明。現時点でテロとの関連を示す証拠や情報はない。

同港では可燃性の液体と圧縮ガスの積み替えが行われており、BASFの原料輸送で大きな役割を担っている。同社は今回の事故を受け、ナフサから様々な化学原料を製造するスチームクラッカー2基の運転を停止した。

ランパートハイムはルートヴィヒスハーフェンの下流およそ20キロの対岸にある小都市。樹脂添加剤工場のフィルター付近で爆発が起き、4人が怪我をした。原因は解明されていない。

ルートヴィヒスハーフェンでは住民に外出を控えるとともに、ドアと窓を閉め切り、エアコンも使用しないよう呼びかけている。対岸のマンハイム市も同様の措置を取った。

ルートヴィヒスハーフェンでは2年前の10月にも高圧ガスパイプラインが爆発する事故があり2人が死亡、22人が怪我をした。

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