自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は1日、金融サービス事業の再編計画を発表した。資金効率を引き上げることが狙いで、事業編成を来年中に改める。
欧州経済領域(EEA)の融資・預金サービス事業を金融サービス事業の統括子会社フォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービシズ(VWFS)からフォルクスワーゲン・バンクへと移管したうえで、フォルクスワーゲン・バンクをVWの直轄企業とする。VWFSはこれにより欧州中央銀行(ECB)の監督対象となる事業を大幅に縮小。金融規制に対応するために必要な自己資本の規模を減らし、自由に使える資金を増やす考えだ。
VWFSは契約残を2025年までに現在の1,800万件弱から3,000万件に増やす目標を掲げている。今回の組織再編により同目標を少ない自己資本で効率的に実現できるようにする。