中堅特殊化学メーカーの独アルツケム(トロストベルク)は16日、フランクフルト証券取引所で今年上半期中に新規株式公開(IPO)を実施すると発表した。2月中旬までに市場デビューを果たすもようで、同取引所で今年最初のIPOとなる見通しだ。
アルツケムは独化学大手エボニックの元子会社で、2009年に現在の出資者が7,900万ユーロで買収した。出資比率はファミリーオフィスのLIVIAキャピタル・パートナーズが48.16%、HDIフィアCEが24.48%、フォー・ツゥー・ナーが21.36%で、ウルリヒ・ザイベル社長も2.0%を出資している。
今回のIPOでは新株を発行するほか、ファミリーオフィス3社も保有株の一部を売り出す計画。新株発行では4,000万~5,000万ユーロを調達し、飼料添加剤「クレアミノ(CreAMINO)」の生産施設を新設する。
アルツケムの2016年1-9月期の売上高は2億5,050万ユーロで、売上高営業利益率(EBITDAベース)は14.3%だった。従業員数は1,480人。