アウトドア用品大手の独ジャックウルフスキン(イトシュタイン)は6日、債務整理に伴いヘッジファンド3社が同社の新たなオーナーになることを明らかにした。同社はこれまでのオーナーである投資会社ブラックストーンの下で進めた事業の国際化が不発に終わり財務が悪化していた。
ジャックウルフスキンの経営権を取得するのはベイン・キャピタル・クレジット、HIG/ベイサイド・キャピタル、CQSの3社。3社は計3億6,500万ユーロの債権のうち2億5,500万ユーロを放棄し、その見返りに同社の資本50%超を獲得する。また、残りの債権1億1,000万ユーロの貸付期限を2022年へと延長するとともに、優先債の形で2,500万ユーロを新たに貸し付け、同社の資金繰りを改善させる。
ジャックウルフスキンのメロディー・ハリスイェンスバッハ最高経営責任者(CEO)は、主力市場で業績が再び拡大に転じたほか、秋冬シーズン向け製品に対する顧客の評価が高いことを強調。経営再建に自信を示した。