PSAのオペル買収、欧州委が無条件で承認

欧州連合(EU)の欧州委員会は5日、欧州自動車大手の仏PSAグループが米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独オペルを買収する計画を承認したと発表した。PSAは独フォルクスワーゲン(VW)に次ぐ欧州2位の自動車メーカーとなるが、各国でのシェアはポルトガルとエストニアの小型商用車市場で40%を超えるのを除いて低水準にとどまり、他社との競争が激しいことから、無条件で認可した。

PSAは3月、GMの欧州事業を22億ユーロで買収することで合意。オペル(同社傘下の英ボクソールを含む)とGMの欧州金融事業を取得することが決まった。

今回の承認はオペル、ボクソールの買収が対象。仏大手銀行BNPパリバと共同で取得する金融事業については、買収の可否をめぐる欧州委の審査が終わっていない。PSAは同案件も承認され、年内に買収手続きが完了すると見込んでいる。

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