独電気電子工業会(ZVEI)が10日発表した独電機業界の5月の新規受注高は前年同月比14.7%増と大幅に伸びた。需要が堅調なほか、比較対象の2016年5月に比べ営業日数が多かったことがプラスに働いた格好。地域別ではユーロ圏(ドイツを除く)が18.4%増、ユーロ圏外が13.9%増、国内が13.4%増と、すべて2ケタ台の伸びを記録した。
1~5月の新規受注高は前年同期比で9.1%増加した。ユーロ圏が14.8%増えて全体をけん引。ユーロ圏外は6.2%増、国内は8.8%増だった。
物価調整後の5月の生産高は前年同月比で11.9%増加し、2カ月ぶりに拡大へと転じた。1~5月の同生産高も前年同期を5.3%上回った。
5月の業界売上高は前年同月比12.3%増の158億ユーロへと拡大した。ユーロ圏が17.5%増の30億ユーロと特に好調で、ユーロ圏外(11.4%増の53億ユーロ)と国内(10.8%増の75億ユーロ)も2ケタ増を確保した。
1~5月の業界売上高は前年同期比7.1%増の757億ユーロで、内訳は国内が4.1%増の359億ユーロ、ユーロ圏が8.5%増の146億ユーロ、ユーロ圏外が10.4%増の252億ユーロだった。
6月の業界景況感指数は高水準となった前月と同じレベルを保った。事業の現状を「良い」とする回答は64%に達して「悪い」(6%)を58ポイント上回り、今後6カ月の見通しを「良い」とする回答(21%)も「悪い」(5%)を大幅に上回った。