輸入物価の上げ幅2カ月連続で縮小、6月は2.5%に

ドイツ連邦統計局が25日発表した6月の輸入物価指数は前年同月比の上げ幅が2.5%となり、前月の同4.1%から1.6ポイント縮小した。上昇率の低下は2カ月連続。エネルギーの上げ幅が前月の15.7%から4.6%に縮小したことなどが反映された格好だ。エネルギーを除いた輸入物価は前年同月比2.2%増で、原油と石油製品のみを除いたベースでは同2.6%増だった。

輸入物価を最も強く押し上げたのは中間財で、前年同月を4.9%上回った。上げ幅は鉄鉱石で17.8%、非鉄金属鉱石で20.1%、銑鉄・鉄鋼・鉄合金で19.4%、非鉄金属で12.1%に達した。化学基礎原料も8.0%高くなっている。電子部品は1.1%下落した。

エネルギーでは石炭が46.3%増と大幅に上昇。天然ガスと電力もそれぞれ9.5%、6.0%高くなった。一方、原油は2.4%低下し、石油製品も上げ幅が2.7%にとどまった。

非耐久消費財は2.1%上昇した。上げ幅は牛乳・乳製品(21.9%)、豚肉(17.5%)で大きかった。加工済みカカオは21.6%下落した。

農産物は1.7%低下した。下げ幅は生カカオで特に大きく、前年同月を36.9%下回った。天然ゴムは14.7%上昇した。

投資財は0.4%下落した。通信機器・設備が4.5%低下。スマートフォンは23.6%安くなった。耐久消費財は変動がなかった。

6月の輸入物価は前月比ではマイナス1.1%となり、4カ月連続で下落した。エネルギーが5.8%低下。エネルギーを除いたベースでは下落幅が0.6%だった。

6月の輸出物価は前年同月比がプラス1.8%、前月比がマイナス0.2%だった。

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