ビオテスト―チェコ採血企業を買収―

独製薬会社ビオテスト(ドライアイヒ)は19日、取引先であるチェコの採血企業カーラ・プラズマ(Cara Plasma、プラハ)を買収したと発表した。主力の血液製剤の原料となる血漿の安定調達が目的。取引額は明らかにしていない。

今回の買収により、ビオテストの欧州での血漿調達拠点は16カ所に拡大する。同社は米国にある22の拠点と合わせ、今後も血漿の自社調達量の割合を引き上げる方針だ。

血漿は血液の半分以上を占める液体成分で、血漿中のタンパク質は血液凝固因子、アルブミン、免疫グロブリンといった血漿分画製剤の原料となる。ビオテストはこれら血漿分画製剤の世界大手6社のひとつ。

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