「ブレグジット最大の勝者はフランク」=独金融事業者

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)で最も大きな利益を得る都市を独フランクフルトと考えるドイツの金融事業者の割合は86%に上ることが、フランクフルト大学金融研究センター(CFS)のアンケート調査で分かった。2位のパリ、ダブリン(ともに5%)を圧倒的に上回っており、独業界では地元フランクフルトへの期待が極めて高い。調査はドイツの金融事業者およそ400社を対象に行われた。

「ブレグジットに伴いフランクフルトの金融業界の雇用規模が今後5年でどの程度、増えると思いますか」との質問では、5,000~1万人との回答が最も多く、44.6%に達した。これに1,000~5,000人が33.2%、1万人以上が21.3%で続き、1,000人未満は1.0%にとどまった。CFSは1万人以上を現実的な数字とみている。

ブレグジットに伴い英国からEUに移転される主な業務分野に関しては「有価証券取引・清算」との回答が71.1%で最も多かった。2位は「投資銀行・企業金融」(49.0%)、3位は「リスク管理・コンプライアンス」(39.7%)、4位は「資産管理」(27.9%)だった。

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