ラインメタル(自動車部品)―電動アシスト自転車向け事業に参入―

自動車部品・軍需大手の独ラインメタル(デュッセルドルフ)は25日、電動アシスト自転車用の駆動システム事業に参入すると発表した。市場の拡大が見込めるためで、新会社アンプリオ(Amprio)を設立した。

アンプリオは出力250ワットのモーターと電池パック、ディスプレーなどの周辺機器からなる駆動システムを販売する。モーターはドイツ国内の工場で生産する。

同駆動システムは軽量・小型で、顧客のニーズに応じてマウンテンバイクや街乗り用のクロスバイク、子供用自転車など幅広い車種に投入できる。最高速度は時速25キロ。来春にも顧客メーカーのプロトタイプに採用される。

ドイツでは電動アシスト自転車の需要が急速に増えており、昨年の販売台数は前年比13%増の約60万台に拡大した。自転車市場に占める割合は15%で、長期的に30%へと拡大すると予想されている。

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