ストライキが最も頻繁に起こる国はフランスであることが、財界系シンクタンクIW経済研究所の調べで分かった。それによると、2007年~16年の被用者1,000人当たりのストによる欠勤日数は年平均のべ123日で、ドイツ(同7日)の17倍強に達した。IWのデータをもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
フランスに次いでストが多いのはデンマークで、118日に上った。これにカナダ(87日)、ベルギー(79日)が続く。
中頻度国に属するのはスペイン(59日)、フィンランド(40日)、英国(20日)、ポルトガル(20日)。ドイツはオランダ、米国、スウェーデンとともに低頻度国(5~10日)に属する。
ストの頻度が最も低いのは日本、スイス、オーストリアで3日未満にとどまった。
ギリシャとイタリアはストが多いものの、信頼できるデータがないためIWは調査対象から除外した。
IWによると、ストの多寡を大きく左右する要因の1つは政治目的のストだ。スト多発国のギリシャ、フランス、ベルギー、スペインでは政治ストが多く、日本やスイスではほとんど存在しない。ドイツでは反政府ストが法的に禁止されている。