自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が17日発表した2017年のグループ販売台数は前年比4.3%増の1,074万1,500台となり、これまでに引き続き最高を更新した。競合トヨタ自動車は2%増の1,035万台を見込んでおり、VWは2年連続で世界1位となる見通しだ。
VWグループ販売の伸び率が最も大きかった地域は南米で、23.7%増の52万1,600台へと拡大した。主力市場ブラジルの回復が大きい。中東欧も13.2%増の74万4,600台と好調で、ロシアは14.8%増えて19万1,700台となった。西欧は1.4%増の358万3,900台。アジア太平洋は4.3%増の450万5,800台で、国別の最大市場である中国は5.1%増の418万4,200台に拡大した。北米は4.0%増の97万6,400台で、米国は5.8%増の62万5,100台だった。
ブランド別では乗用車のセアト(14.6%増の46万8,400台)、商用車のMAN(11.6%増の11万4,100台)、スカニア(11.6%増の9万800台)が2ケタ台の伸びを記録した。主要ブランドはすべて増加しており、シュコダは6.6%増の120万500台、VWブランド乗用車は4.2%増の623万200台、VWブランド商用車は4.2%増の49万7,900台、ポルシェは3.6%増の24万6,400台、アウディは0.6%増の187万8,100台だった。
12月単月のグループ販売台数は99万9,800台で、前年同月を8.5%上回った。地域別ではアジア・太平洋(17.1%増)と中東欧(14.9%増)が2ケタ増、ブランド別ではシュコダ(19.2%増)、アウディ(16.2%増)、セアト(13.0%増)、スカニア(12.8%増)、MAN(10.8%増)が2ケタ増となった。主力のVWブランド乗用車は5.6%増、ポルシェは0.6%増、VWブランド商用車は3.9%減だった。