電機業界受注、2月は成長鈍化

独電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した独電機業界の2月の新規受注高は前年同月比3.0%増となり、伸び率は前月の同14.1%から大幅に縮小した。国内受注が3.5%減少して足を強く引っ張った格好。ユーロ圏(ドイツを除く)も1.6%増と小幅な伸びにとどまった。ユーロ圏外は13.5%増と好調だった。

1~2月の受注高は前年同期比8.9%増で、内訳は国内が4.2%増、ユーロ圏が7.4%増、ユーロ圏外が16.4%増だった。

2月の生産高は物価調整後の実質で前年同月を5.2%上回った。1~2月は前年同期比6.3%増だった。

業界企業を対象とする3月のアンケート調査では「今後3カ月間に生産を拡大する」との回答が28%に達し「縮小する」は4%にとどまった。

2月の業界売上高は151億ユーロで、前年同月を5.8%上回った。ユーロ圏が12.9%増の30億ユーロと好調で全体をけん引。国内は7.0%増の72億ユーロ、ユーロ圏外は0.2%増の49億ユーロだった。

1~2月の業界売上高は前年同期比8.1%増の307億ユーロに拡大した。国内が8.2%増の146億ユーロ、国外が8.1%増の161億ユーロだった。

3月の業界景況感はやや悪化した。今後の見通しに陰りが出たためで、現状判断はやや改善した。

ZVEIは今回、2017年の新規受注高の伸び率を従来から1.2ポイント引き上げ11.0%とした。

上部へスクロール