ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した7月の鉱工業生産指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.1%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。乗用車排ガス検査方式の厳格化を受けて、新車登録できないモデルが多く、自動車業界の生産が一時的に低迷していることが響いた格好だ。経済省は受注残が多いことを指摘。新車登録の滞りが解消されれば、製造業の生産は拡大基調を取り戻すとの見方を示した。
製造業の生産高は1.9%減少した。投資財が2.5%縮小。中間財と消費財もそれぞれ1.4%、0.9%落ち込んだ。
エネルギー業は横ばい、建設業は2.6%増だった。
特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、6~7月の鉱工業生産は前期の4~5月を0.3%下回った。製造業が0.6%減少。建設業は0.7%増加した。