実店舗型書店でドイツ最大のタリア(ハーゲン)は10日、独同業マイヤーシェ・ブーフハンデルングを吸収合併すると発表した。書籍販売最大手のアマゾンに対抗するとともに、街中の本屋が消えゆく現状に歯止めをかける考えだ。
タリアはドイツとオーストリアに計300店舗を展開している。売上高は9億5,000万ユーロで、アマゾンの独書籍売上(13億ユーロ)を下回る。
マイヤーシェは1817年創業の老舗企業。ドイツ西部で事業を展開しており、店舗は55カ所に上る。同社の社長は身売りの見返りとしてタリア株を取得するとともに、タリアの経営に参画する。