住宅建築価格が1年で4.8%上昇、11年来の上げ幅に

住宅建築価格がドイツで急速に上昇している。連邦統計局の発表によると、2018年11月の住宅建築価格指数(15年=100)は111.5となり、前年同月比で4.8%拡大。11年来(07年11月以来)の大きな上げ幅を記録した。住宅需要に供給が追い付かないことが背景にある。

住宅建築価格は加速度的に上昇しており、前年同月比の上げ幅は17年5月の2.9%から同8月に3.2%、11月には3.6%へと拡大。18年は2月が4.0%、5月が4.1%、8月が4.6%へと膨らんだ。11月の建築価格は8月を0.8%上回った。

11月の価格を部門別でみると、建築本体(内装を除く)は前年同月比5.7%増と大幅に上昇した。本体コストの大部分を占めるコンクリート作業とレンガ積みで上げ幅6.1%、5.7%をそれぞれ記録。掘削・土盛では同7.6%に達した。屋根ふきは4.1%だった。

内装の上げ幅は4.0%と、建築本体を下回った。

建設(建築・土木)価格は住宅以外の分野でも大きく上昇しており、上げ幅はオフィスビルで4.7%、商工業施設(オフィスビルを除く)で4.8%、道路で7.1%に上った。(表を参照)

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