フォイト―公共交通機関向けITシステム会社を買収―

機械大手の独フォイト(ハイデンハイム)は17日、スウェーデンのIT企業パイロットフィッシュを買収すると発表した。公共交通機関向け事業を強化する狙い。パイロットフィッシュ株56%を取得する。買収金額は公表しないことで合意した。

パイロットフィッシュは排ガス量を減らすために乗合バスのルートを最適化したりドライバーの運転状況を分析するソフトを公共交通機関向けに開発している。スウェーデン、ノルウェー、ドイツ、フランスに顧客を持ち、これらの国のバス1万台以上が、同社のシステムを搭載している。従業員数は30人で、昨年は約600万ユーロを売り上げた。

フォイトは自動車部品事業を手がけている。同社製のオートマティック・トランスミッションを搭載する乗り合いバスは世界全体で30万台を超える。今後はパイロットフィッシュのシステムを顧客企業に売り込んでいく考えだ。

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