ドイツ連邦統計局が1月30日発表した2018年の輸入物価指数は前年比2.6%増となり、2年連続で拡大した。エネルギーが20.5%増と大きく伸びて全体を強く押し上げた。エネルギーを除いたベースでは上げ幅が0.5%にとどまった。
エネルギーでは電力が31.1%、原油が24.6%、石油製品が22.2%、天然ガスが18.1%の幅で上昇。石炭も2.0%高くなった。
中間財は2.4%増だった。上昇率が大きかったのはリグニン・セルロース(17.5%)、粗鋼・鉄鋼・鉄合(7.9%)、非鉄金属(3.9%)。電子部品は2.1%下落した。
非耐久消費財は0.2%低下した。豚肉が10.8%減と大幅に下落。ワインは12.7%上昇した。
投資財は0.5%減で、データ記録媒体は下げ幅が13.7%に達した。
耐久消費財は1.1%減だった。
農産物は4.0%減と大きく落ち込んだ。豚が17.0%、コーヒー生豆が16.2%の幅で低下。リンゴは15.7%、穀物は4.2%上昇した。
18年の輸出物価指数は前年比1.2%増となり、こちらも2年連続で上昇した。
18年12月の輸入物価指数は前年同月比1.6%増となり、上げ幅は2カ月連続で縮小した。エネルギーの上げ幅が前月の同19.3%から7.4%に低下したことが反映された格好。エネルギーを除いた同物価の上昇率は0.9%だった。
エネルギーでは電力が53.0%増と急上昇。天然ガスも24.6%増と2ケタ台の伸びを記録した。その他は石炭が7.3%増、石油製品が2.5%増、原油が2.9%減だった。
エネルギー以外は中間財が1.8%増、非耐久消費財が0.7%増、耐久消費財と投資財が0.1%増、農産物が1.4%減だった。
同月の輸入物価は前月比では1.3%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。エネルギーが8.1%低下したことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いたベースでは下落幅が0.2%にとどまった。エネルギー以外では中間財が0.6%、耐久消費財が0.1%低下。農産物は0.4%上昇した。
同月の輸出物価指数は前年同月比が1.3%増、前月比が0.4%減だった。前月比は2カ月連続で落ち込んだ。