ドイツの雇用情勢が依然として好調だ。連邦雇用庁(BA)の発表によると、1月の失業者数は季節柄、前月から19万6,000人増加し240万6,000人となったものの、季節要因を加味した実質では2,000人減少した。求人需要はこれまでに引き続き旺盛で、正規雇用も順調に拡大している。
1月は例年、気温が低く屋外労働の需要が減るうえ、クリスマス商戦の終了を受けて小売店が臨時社員を削減するという事情もあるため、失業者数が増加する。今年1月の名目失業率は5.3%で、前月から0.4ポイント上昇した。前年同月比では失業者数が16万5,000人、減少している。
国際労働機関(ILO)基準の昨年12月の失業者数は134万人で、失業率は3.1%だった。
1月求人件数は75万8,000件で、前年同月から2万1,000件増加。前月比でも実質3,000件拡大した。求人指数BA-Xは前月比で1ポイント増の255へと上昇した。前年同月からは4ポイント拡大している。