エボニック―新ファンド設立でベンチャー投資を2.5倍に―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は13日、同社2本目のベンチャー投資ファンドを設立すると発表した。資金規模は1億5,000万ユーロで、これまでのファンドと合わせた総額は2.5倍の2億5,000万ユーロへと拡大する。

エボニックは有望な技術の確保に向けたベンチャー投資ファンドを2012年に設立した。スタートアップ企業とベンチャーキャピタルファンドに投資している。投資枠は計1億ユーロ。独米中の3カ国に設置したオフィスを通して、将来性の高い世界各地のスタートアップ企業を早期に発見し、資金提供などの支援を行っている。同社が「成長の核」と位置づける「ヘルスとケア」「飼料」「スマート材料」「特殊添加剤」の4分野に照準を合わせている。

新ファンドではさらに、事業のデジタル化に寄与するスタートアップにも出資の対象を広げる。

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