レーベ―東洋一通商と戦略提携―

高級テレビ製造の独レーベは21日、東洋一通商と戦略提携合意したと発表した。世界的な大手メーカーとの競争を生き残るために策定した経営戦略に基づく措置で、コスト削減と国際市場の開拓を強化する。

東洋一は2015年以降、中国家電大手のハイセンス、韓LGディスプレイと並んでレーベに液晶テレビ用パネルモジュール(LCM)を供給してきた。今後はレーベとの関係を深化。顧客企業が用いる部品・資材を所有して管理するベンダー管理在庫(VMI)サービスをレーベに提供するとともに、独クローナハにあるレーベ本社工場内に生産倉庫を設置し、ジャストインタイムで資材を供給する。

これにより両社の調達が共同化されることからレーベの調達コストも低下する。また、レーベは調達から他の分野へと経営資源を振り向けられるようになる。

両社はこのほか、ネット接続器機能を持つスマート娯楽家電向けのシステム部品を共同開発することでも合意した。東洋一は製造事業も手がけており、両社はシナジー効果を引き出す考えだ。

レーベはクローナハ工場の稼働率を引き上げるために、アジアその他の地域の企業向けに受託生産を行うことも計画している。

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