自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は4日、自動車向けのサイバーセキュリティ分野で電気通信大手のドイツテレコムと協業すると発表した。外部とネットワークでつながるコネクテッドカーと自動運転車はサイバー攻撃の標的となることから、車が乗っ取られるリスクを軽減して安全性を確保する考えだ。コンチネンタル傘下のイスラエル企業アーガス・サイバー・セキュリティと、ドイツテレコム傘下のTシステムズがそれぞれのノウハウを持ち寄る。
アーガスは2013年の設立で、17年にコンチネンタルの子会社となった。車両用ITセキュリティ分野で高い技術を持っており、サイバー攻撃を事前に予測することもできる。
Tシステムズはテレコム・サイバー・ディフェンス・センターを運営。1日当たり3,200万件もの攻撃を防御している。同社は現在、自動車向けのサイバー・オペレーション・センター(オートモティブSOC)を構築中で、両社は同センターを通してセキュリティサービスを展開していく。