ドイツ連邦統計局が4月30日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比2.0%増となり、上げ幅(インフレ率)は前月の同1.3%から大幅に拡大した。インフレ率が2%台となるのは5カ月ぶり。今年はイースター休暇が昨年の3月から4月にずれ込んだことから、パック旅行や自動車燃料価格が大幅に上昇し、全体が強く押し上げられた。
エネルギー価格は前年同月を4.6%上回り、4カ月来の大きな上げ幅となった。食料品は0.8%増と小幅な伸びにとどまっており、物品全体の上昇率は1.8%だった。
サービス価格は2.1%上昇し、上げ幅は前月の1.2%を0.9ポイント上回った。旅行分野の料金が大幅に上がったことが大きい。
消費者物価は前月比でも1.0%上昇した。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が2.1%、前月比が1.0%だった。