インフィニオン―日本の車載品事業を25%拡大―

半導体大手の独インフィニオン(ミュンヘン)は4月23日、車載半導体の日本売上高が昨年は約25%増加し、日本市場上位10社のなかで最大の伸びを記録した発表した。トヨタ自動車の広瀬工場から5年連続の品質不良ゼロ納品を表彰されたことを指摘。高品質な納入実績が日本の自動車メーカーから高く評価されているとの見方を示唆した。日本の車載半導体市場における同社のシェアは2010年代初頭の2倍強に拡大したとしている。

トヨタの広瀬工場は年に1度、高品質な製品を納品しているサプライヤーを表彰している。インフィニオンは自動車内でデータ交換を行うためのさまざまな電子制御装置に使用される、車載CANトランシーバを納品。4年連続で完璧な品質記録を達成したサプライヤーに与えられる「品質栄誉賞」を2年連続で受賞した。

インフィニオンの車載半導体事業を統括するペーター・シーファー氏は「日本の自動車メーカーからは品質に関して特に高い要求がなされます。トヨタ自動車広瀬工場様向けに5年間にわたって完璧な納品を継続できたことはインフィニオンにとって大きな誇りです。インフィニオンは日本の車載半導体市場において2011年以降、平均を上回る成長を達成していますが、理由のひとつは品質不良ゼロ(ゼロディフェクト)への厳しい取り組みに対する評価です」と強調した。

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