ヘラー―電池分野などで協業、中国市場の開拓に向け―

自動車部品大手の独ヘラー(リップシュタット)は4月17日、中国市場の開拓強化に向けた計2件の協業合意を発表した。ロフル・ブライデンバッハ社長は今後の重要なテーマである電動車や自動運転などの分野で同国がカギを握る市場であることを指摘。「中国はヘラーにとって世界で最も重要な市場のひとつであり、今後もそうであり続ける」と強調した。

協業のひとつは12ボルト/48ボルト電装システム向けの電池管理システム分野を対象としたもので、北京汽車(BAIC)の傘下のBHAPおよび電池製造の米ファラシスと手を結ぶ。協業は開発から生産、販売まで及ぶもので、ヘラーはハードウエアとソフトウエア開発、ファラシスは電池製造分野のノウハウを持ち寄る。BHAPはBAICグループ向け販売を中心に市場開拓を引き受ける。現地合弁会社の設立を視野に入れている。

もうひとつの協業は広西汽車集団傘下の五菱汽車工業と締結した。量産車向けライトを開発。米ゼネラルモーターズ (GM) と上海汽車 (SAIC) 、広西汽車の合弁である上汽通用五菱汽車(SGMW)などに製品を供給する。

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