エネルギー大手の独エーオン(エッセン)は4月23日、九州電力の完全子会社、九電みらいエナジーと協力協定を締結したと発表した。日本での洋上風力発電開発を共同で検討する。エーオンは日本の当該市場に参入することになる。
日本では再生エネ海域利用法が1日に施行され、洋上風力発電の法的枠組みが整備された。これを受けて、同発電の事業化に向けた機運が国内各地で高まっている。
九電みらいエナジーは現在、同社を含む5社で設立した合弁会社ひびきウインドエナジーを通して、福岡県北九州市響灘地区に洋上風力発電パークを建設する方向で調査を実施中だ。他の地域でも洋上風力開発の可能性を検討している。
エーオンは欧州で計1.8ギガワット(GW)の洋上風力発電パークを設置した実績を持つ。日本で同発電事業の法整備が行われたことから、今回の協定を結んだ。日本市場の開拓に向けてすでに東京に事務所を開設した。
両社はまず、九州での事業を共同で検討。将来的に他の地域にも手を広げていく意向だ。