ビール生産高、昨年は2.2%増加

ドイツ国内で昨年、生産されたビール(ノンアルコールビールを除く)の量は約87億リットルとなり、前年比で2.2%増加した。昨年は夏の暑さが厳しく長期化したことから需要が拡大。サッカーワールドカップも追い風になった。

ビールメーカーの数は1539社で、前年を39社上回った。クラフトビールブームを背景に小規模な醸造所が増えていることが背景にある。

メーカー数が最も多い州はビール王国バイエルンで、全体の42%に当たる654社に上った。2位はバーデン・ヴュルテンベルク(206社)、3位はノルトライン・ヴェストファーレン(155社)だった。

バイエルンは生産量も最も多く、約24億リットルに上った。2位はノルトライン・ヴェストファーレンで約20億リットル。同州には規模の大きいメーカーが多いという事情がある。バーデン・ヴュルテンベルクは小規模メーカーが多く、約6億リットルにとどまった。

ビールの輸出量は16億リットルに上った。最大の輸出先国はイタリアでシェア21.8%を記録。2位以下は中国(11.3%)、オランダ(7.0%)が続いた。

輸入量は7億1,800万リットルだった。最大の輸入先国はデンマークで、2億4,600万リットルを占めた。

ビール価格は平均3.5%上昇した。上げ幅はピルスナーやラガーなどの下面発酵製品で3.8%と大きく、上面発酵のヴァイツェン(小麦)とアルトは1.8%にとどまった。

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