消費者景況感横ばいに

市場調査大手GfKがこのほど発表したドイツ消費者景況感指数の5月向け予測値は10.4となり、4月の確定値(10.4)と同水準を保った。景気の見通しは悪化したものの、所得と高額商品の購入意欲に関する指数がともに上昇したことから、差し引きで変動がなかった。

景気の見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出基準の1つ)は6.1となり、前月を5.1ポイント下回った。同指数はここ1年以上、下落傾向が続いており、前年同月比の減少幅は31ポイントを超えた。世界経済の減速と通商摩擦、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる混乱がこれまでに引き続き足かせとなっている。

所得の見通しに関する4月の指数(同)は前月を2.5ポイント上回る58.4へと上昇し、高水準を保った。雇用の安定と賃金・年金の上昇が背景にある。

高額商品の購入意欲に関する4月の指数(同)も4.6ポイント増の54.8と好調だった。

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