ドイツの電力消費に占める再生可能エネルギー電力の割合は2017年時点で15.5%となり、07年の10.0%から5.5ポイント上昇した。欧州連合(EU)統計局ユーロスタットのデータをもとに独連邦統計局が明らかにしたもので、20年目標の同18%を2.5ポイント下回っている。
EUは20年までに再生エネの消費比率を域内全体で20%に拡大する目標を掲げている。17年実績は17.5%で、07年の10.6%から大きく上昇。20年までの残り3年で2.5ポイント引き上げれば、目標を達成できる。
再生エネの消費比率は北欧諸国で高く、スウェーデンは54.5%、フィンランドは41.0%、ラトビアは39.0%、デンマークは35.8%に上った。北欧以外で30%を超えたのはオーストリア(32.6%)だけだった。
一方、ベネルクス諸国は同比率が低く、ルクセンブルクは6.4%、オランダは6.6%、ベルギーは9.1%にとどまった。このほか、マルタ(7.2%)とイタリア(9.9%)で10%を下回った。
EUの温室効果ガス排出量は07年からの10年間で16%減少した。ドイツは減少幅が6%と小さかった。