BASF―牛乳由来の生分解フィルム販売で仏社と協業―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は13日、牛乳を原料とする生分解性フィルムの独占販売契約を仏スタートアップ企業ラクチップス(Lactips)と締結したと発表した。環境に優しい同フィルム製の包装材を洗剤向けに投入。現在主流のポリビニルアルコールに代わる素材として売り込んでいく。

ラクチップスは2014年の設立。牛乳に含まれる凝固性のタンパク質「カゼイン」を原料に完全に生分解する水溶性の樹脂を開発、製造している。年産能力3,000トン以上の工場を中期的にフランス国内に設置することを計画中だ。

今回の協業は長期的なもので、ラクチップスはカゼイン製フィルムの開発に取り組み、BASFは販売を引き受ける。

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