高級カバン製造の独ブリーは15日、民事再生手続きの適用をハンブルク区裁判所に申請した。自力では経営再建のめどが立たないことから、業界に精通した国際的な投資家を模索する。
同社は業績再建に向けて若年層向けコレクションの強化やコスト削減に注力。本社もハノーバーからハンブルクへと移転した。だが、これらの措置が十分な効果を発揮しないことから、資金力の高い投資家に身売りすることにした。
特にオンライン販売を強化したい考えだ。直営店事業は好調を保っているものの、オンライン販売は伸び悩み、全売上に占める割合は5%にとどまる。経営陣はこれを20%に拡大する目標で、その実現に向けた資金を新たな投資家から獲得する。