ドイツ連邦統計局が4月29日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比0.8%増となり、インフレ率は2016年11月以来の低水準を記録した。エネルギー価格の下げ幅が前月の0.9%から5.8%へと拡大したことが響いた格好。特に石油製品の下落幅が大きかった。消費者物価指数に占める比率が53%に上るサービスは上げ幅が1.5%から1.4%へと縮小した。
食料品は上昇が続いており、上げ幅は3.7%から4.8%へと拡大した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、農作物の収穫を手伝う東欧の季節労働者の流入が大幅に減少。野菜などの価格が上昇している。
消費者物価指数は前月比では0.3%上昇した。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が0.8%、前月比が0.4%だった。