コベストロ―コスト削減幅を50%拡大―

化学大手の独コベストロ(レバークーゼン)は4月29日の決算発表で、2020年12月期のコスト削減目標を引き上げることを明らかにした。新型コロナ危機を受けた措置で、従来計画の2億ユーロから3億ユーロへと拡大。投資額は2億ユーロ減の7億ユーロへと圧縮する。

20年第1四半期(1~3月)の売上高は前年同期比12.3%減の27億8,300万ユーロへと後退した。中国需要の減少に伴い販売量が2.7%減少したほか、ポリウレタンとポリカーボネート分野の競争激化を背景に販売価格が平均9.1%低下したことが響いた。営業利益(EBITDA)は42.5%減の2億5,400万ユーロ、純利益は88.8%減の2,000万ユーロだった。

売上高とEBITDAはすべての部門で減少した。売り上げの減少率はポリウレタンで13.7%、ポリカーボネートで14.8%、コーティング・接着剤で8.8%に上った。

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