DMG Mori―営業益半減、4日から全工場を再稼働―

工作機械大手DMG森精機の独子会社DMG

Moriが4月28日発表した2020年第1四半期(1~3月)の営業利益は2,500万ユーロとなり、前年同期から半減した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国境や顧客工場が閉鎖されたことが響いた格好。売上高は27%減の4億5,800万ユーロ、純利益は38%減の4億4,000万ユーロだった。

同社は新型コロナの影響で欧州6工場を一時、閉鎖したものの、5月4日に再稼働した。工作機械業界は最大の顧客産業である自動車の低迷の直撃を受けているものの、DMG

Moriの売り上げに占める自動車向け事業の割合は10%程度と低く、競合に比べ影響が比較的小さい。受注残高も約5か月分の12億ユーロと多い。サプライチェーンに支障が発生していないこともあり、生産再開上の問題はない。クリスティアン・テーネス社長は第2四半期(4~6月)も黒字を計上するとの見通しを明らかにした。

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