企業倒産が減少、4月は-13%に

ドイツ連邦統計局が9日発表した4月の企業倒産件数は1,465件となり、前年同月比で13.3%減少した。新型コロナ危機で経営が悪化する企業が増えたにも関わらず倒産が減ったのは、操短手当や補助金などの形で国が企業を支援しているほか、会社更生手続きの申請義務が一時的に免除されているため。支払い不能ないし債務超過に陥った企業は本来、速やかに同手続きを申請しなければならない。

負債総額は合わせて約32億ユーロ(推定)となり、前年同月の約17億ユーロから大幅に膨らんだ。大型倒産が多かったことが反映された格好だ。

倒産件数が最も多かった業界は建設で249件に上った。これに流通・自動車整備(231件)、自由業/科学・技術サービス(163件)、宿泊・飲食(159件)、製造(148件)、「その他の経済サービス」(145件)、交通・倉庫(107件)が続いた。

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