フォルクスワーゲン―上期グループ販売27%減少―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が17日発表した上半期(1~6月)のグループ新車販売台数は前年同期比27.4%減の389万3,100台へと大幅に落ち込んだ。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の直撃を受けた格好。第2四半期(4~6月)が31.6%減と特に大きく後退した。

上半期の販売はすべての地域で減少した、減少幅が最も大きかったのは足元の西欧で37.5%に上った。南米も32.8%と大きい。中東欧は28.3%、北米は26.2%、中東・アフリカは28.4%だった。中国は17.0%、中国を除くアジア太平洋は15.9%と比較的小さい。

第2四半期は中国が0.7%増となったものの、その他の地域は減少幅が上半期よりも大きかった。感染拡大やロックダウンが響いたためで、西欧は53.8%、中東欧は42.6%、南米は58.3%、北米は38.0%落ち込んだ。

上半期販売をブランド別でみると、減少幅は特に商用車で大きく、スカニアは40.9%、MANは34.1%、VWブランド商用車は37.0%に上った。乗用車ではセアトの38.5%が最大。他のブランドはVWブランド乗用車が26.7%、アウディが22.0%、シュコダが31.3%、ポルシェが12.4%だった。

6月のグループ販売台数は前年同月比17.5%減の80万4100台と、減少幅は上半期と第2四半期をともに下回った。多くの地域で感染拡大のピークをひとまず過ぎたことが大きい。アジア太平洋は0.2%ながら増加し、中国も3.9%減と小幅な落ち込みにとどまった。その他の地域は西欧が29.9%減、中東欧が15.8%減、北米が22.8%減、南米が27.0%減、中東・アフリカが18.0%減だった。

ブランド別ではスカニアが41.3%減、MANが33.3%減、VWブランド商用車が26.2%減、セアトが40.5%減と特に振るわなかった。その他の主要ブランドはVWブランド乗用車が17.6%減、アウディが8.1%減、シュコダが16.0%減、ポルシェが1.8%減だった。

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