コンチネンタル―2工場を閉鎖―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は14日の監査役会で、2工場の閉鎖を決定した。昨年打ち出した構造改革計画に基づく措置。競争力を高める狙いだ。

同社は昨年9月、構造改革「トランスフォーメーション2019-2029」を発表した。世界の自動車生産が減少するなど経営を取り巻く環境が悪化する同時に、車両の「通信端末化」「自動運転化」「シェア化」「電動化」を意味するCASEを背景に業界が大きな転換期を迎えていることから、経営資源を将来性の高い分野へと集中して、持続的な成長と財務の強化を実現する。これに伴い工場閉鎖などを実施。世界の従業員(24万4,000人)の約8%に当たる2万人が影響を受ける見通しだ。

今回の監査役会ではディスプレーと制御機器を製造するスペイン北東部のルビー工場を21年末、通信・ネットワーク機器と駆動部品を手がけるメキシコ北西部のノガレス工場を24年半ばまでにそれぞれ閉鎖することを決めた。生産を段階的に引き下げていくとともに、周辺地域の工場への生産移管を進める。両工場の雇用規模はルビーが740人、ノガレスが2,000人。

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