航空貨物取扱量、3~5月は12%減少

ドイツ連邦統計局が22日発表した国内空港の3~5月の貨物取扱量は前年同期比12.1%減の110万トンへと落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて旅客機の運航が大幅に減ったことが響いた格好。旅客機の貨物輸送量は71.3%減の9万トンへと縮小した。貨物機による輸送量は7.9%増えて100万トンとなった。

航空貨物の主要4空港のなかで取扱量が増えたのはライプチヒ/ハレで、前年同期を3.7%上回った。そのほかはケルン/ボンが1.7%減、フランクフルトが17.4%減、ミュンヘンが65.1%減だった。同国の航空貨物取扱量に占める4空港の割合(2019年)はフランクフルトが43.5%、ライプチヒ/ハレが25.6%、ケルン/ボンが25.6%、ミュンヘンが7.3%。

第1四半期(1~3月)の航空貨物運賃は、旅客機の激減と他の輸送手段の不足を背景に上昇した。上げ幅は輸出で平均11.9%、輸入で同3.9%に上った。中国向け輸出では40.6%に達している。米国向けは9.9%だった。

上部へスクロール