自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は3日、ガーナの首都アクラで完成車組み立て工場の操業を開始したと発表した。サハラ砂漠以南の「サブサハラ」市場を本格開拓する方針に基づく措置。サブサハラのVW組み立て工場は南アフリカ、ナイジェリア、ケニア、ルアンダに次いで5カ国目となる。
VWは18年8月、ガーナに組立工場を建設することで同国政府と基本合意した。これを受けてガーナ政府が自動車生産促進の産業政策に乗り出したことから、同社は工場を建設した。
アクラ工場ではセミノックダウン方式でVW車を製造する。年産能力は5,000台。第一弾としてSUV「ティグアン」を生産した。今後さらに中型車「パサート」、SUV「テラモント(アトラス)」、小型車「ポロ」、ピックアップトラック「アマロック」も手がける。