合計特殊出生率が1.54に低下

ドイツ連邦統計局が7月29日発表した国内の2019年の出生者数は77万8,100人で、前年を9,400人、下回った。合計特殊出生率(1人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子供の数の平均)は1.54で、こちらも前年の1.57から低下。国内16州のうちバイエルンとブレーメンを除く14州で合計特殊出生率は下がった。

ドイツ国籍を持つ女性の合計特殊出生率は1.43と、国全体の数値を1.1ポイント下回った。一方、外国籍の女性は2.06と高い水準を保っている。

第一子出産時の平均年齢は30.1歳だった。10年前の09年は28.8歳となっており、出産年齢の高齢化が進んでいる。

欧州連合(EU)統計局ユーロスタットのデータによると、EUの合計特殊出生率は18年時点で1.55だった。同1.57のドイツは域内の中位国で、上から数えて13番目に位置している。最高はフランスの1.88、最低はマルタの1.23。

ドイツの第一子出産時の平均年齢は18年時点で29.7歳だった。EUでは9番目に高い。EU最高のイタリアは31.2歳、最低のブルガリアは26.2歳となっている。

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