独企業の34%以上が4-6月期に銀行と融資交渉

ドイツ企業の34.4%が4-6月期(第2四半期)に銀行と融資交渉を行ったことが、Ifo経済研究所の調査で分かった。新型コロナ危機を背景に1-3月期(第1四半期)の29.3%から5.1ポイント上昇。2017年第1四半期に記録した過去最高をわずかに下回る高水準へと達した。

第2四半期に融資交渉を行った割合が最も高い業界は飲食で、68.7%に達した。これに宿泊(60.7%)、旅行(50.7%)が続いており、新型コロナ危機の影響が特に大きい業界で事業資金ニーズが高まっていることがうかがわれる。小売は37.6%、製造は34.6%、卸売は31.1%と飲食など3業界を下回ったものの、それぞれの業界としては過去最高を記録した。新型コロナ危機の影響が比較的小さい建設は23.8%だった。

銀行と融資交渉を行った企業に占める「銀行が融資に消極的だ」との回答の割合は19.4%に上り、17年以来の高水準に達した。製造業は22.1%で、前期の15.1%から7ポイント上昇。建設では6.6%から17.4%へと大きく上昇した。サービスでも16.2%から19%へと高まっている。卸売では14.6%から13%へと低下した。

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