エスカレーター紫外線殺菌プロジェクト、手すりの劣化など調査へ

紫外線を用いてエスカレーターの手すりの殺菌とウイルス不活性化を図る共同試験プロジェクトを、ミュンヘン市エネルギー公社(SWM)とミュンヘン市交通会社(MVG)がこのほど開始した。新型コロナウイルス感染症の流行が政治、経済、社会の大きな問題となっていることから、注目を集めそうだ。

地下鉄マリエンプラッツ駅のエスカレーター6台に紫外線照射装置を取り付けた。紫外線のなかでも最も殺菌・不活性化効果の高いC波紫外線(UVC)を手すりに照射する。細菌とウイルスはわずか数秒で除去される。

SWMとMVGは同プロジェクトを数年間、実施。UVC照射装置の設置により◇エスカレーターの手すりにつかまる利用者が増えるかどうか◇手すりのゴムがどのような影響を受けるか――を調査する。

プロジェクトは新型コロナ感染症の発生前から進められてきたが、世界的な流行に発展したことから重要性が高まっている。

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